revival

時代小説に夢中

今村翔吾のエッセイ「湖上の空」を読んだ

新たに時代小説作家を探していた時に、直木賞を受賞した今村翔吾さんの「塞王の楯」が良いらしいということを知った。

読みたくなり久しぶりに購入しようと思ったら、文庫本がまだ出ていない。電車通勤で読むには単行本は重いけれど、どうしても読みたくなった。自宅にはかさばるので、やはり図書館で借りようと予約をした。

驚いた。どんだけの人気!?

2024年1月6日付の図書館の予約状況

宮本輝さんの「灯台からの響き」が、かれこれ4か月になって順位がやっと5番目。

今村翔吾さんの「塞王の楯」は、456番目!

いったい何年かかるの、順番来るまでに文庫が出るな。

 

そして、ふと目についた「湖上の空」を見つけて、ボリューム的にもすぐ読めそうだし、新たな時代小説作家さんの作品が読めると借りた。そうしたらエッセイだったのである。

ところがである。今村翔吾さんが初めて小説を読んだのが小学5年生で、池波正太郎の「真田太平記」だったというではないか。それからすべての池波作品を読破して、司馬遼太郎藤沢周平吉川英治etcと、時代小説を貪るように読み漁ったという。いつも手元に2冊は持っていないと落ち着かなかったというので、時代小説ラブの私としては、今の私と同じだなぁと本を読む前に好感度が上がってしまった。

家業のダンス教室のインストラクターとして、子どもたちに教えていた今村翔吾さん。

30歳の時に、教え子たちに「30歳からでも夢は叶えられる、残りの人生で証明する。」と、インストラクターを辞め、小説家への夢に向かう。

7年足らずで直木賞を受賞して証明して見せた。

とりあえず、文庫になっている他の作品を読むしかないようだ。