4か月半ぶりに仕事復帰します。
体も頭も、ゆっくりし過ぎてしまって、戻れるのかしらん。
これ程のんびりした時間はコロナのせいでもある。
人生でこんなに、ゆっくり時間を取れたことは初めてなのに、友達に会っておしゃべりを楽しむことも、旅行もできないのだから。
恥ずかしいお話しをしちゃいます。
何もしないで家に閉じこもるのが怖かったので、引っ越しが落ち着いたらすぐに復職したかった。
タイミングよく、条件が良い職場から、「是非に」と言ってもらったので、12月に新しい職場へ就職したのでした。
実は、3日で辞めました。
人生で初めて!
3日で辞めてしまうなんて!
4日目が休みだったから考える時間を作れてしまったのだ。4日目が休みでなかったら続けていたのだろうか。
利用者の引き継ぎ訪問が始まってしまう前の今しかない!と、布団の中でもんもんとしながら夜中に決心した。
その職場は、大きな法人でいくつかの市で施設を運営し、私が勤務した施設は開設して5年位の比較的新しいところ。ケアマネジャーの部署は私を入れて5人。そのうち1名はケアマネジャーを兼務した管理者である。
面接ではその管理者が是非にと望んでくれた。
勤務初日から、管理者と一緒に地域の関係機関へ同行訪問をした。同行の車の中ですぐに始まった話は、部署内のケアマネジャーMさんについて。要は、仕事ができないということを繰り返し、困っていると。
私が管理者経験があるため、聞いてほしいのだと思って親身に聞いていた。
そのMさんは私の隣の席であったが、電話応対などを聞いていても、そこまで酷いようには見えない。そして、Mさんが何をしていても、その管理者は「Mさん、それはどういうこと?どうして、そういう対応をしたの?!」と1日中、叱責している。ちなみにMさんは管理者より年齢は上である。Mさんは、「すみません、気を付けます。」と1日中謝っており、みんなの前で何度も問い詰められて、委縮してしまって返答ができなくなっている。
事務所は薄いついたて1枚で仕切られているだけで、ついたての向こうには、施設長も含めて他の部署の職員が10名くらい居る。丸聞こえだ。
他2名のケアマネジャーは新人で、ここの管理者の指導で育っているため、「素直で仕事もできる」と可愛がっている。
2日目もMさんの不満を同行の車の中でずっと訴えていた。そして、新人2名をAさん、Bさんとしておく。管理者が突然、「お米に例えると、Aさんが『白米』で、Bさんは『もち米』なんだよね。白米は万人に愛され、もち米も違った味だけど万人に愛されている。Mさんは『サフラン米』で、美味しいけど毎日は食べたくない。」と。
(心の声)おい、おい、何を言い出すのだ・・
続けて、「Aさんは「お水」で、Bさんは「麦茶」、Mさんは「苦瓜茶」なんだよね」
・・・・・・・
私がやっと言えたことは、「管理者は何米ですか?」(これには「わからない」と答えていた)
どう終わらせたらよいのだ。
「じゃぁ、私は五穀米とかですかね」と話を終わりにした。
この聞きたくない話は、管理者が困っていて多少の経験がある私に向けての相談だと思い、私としてはMさんのフォローをしていこうと考えていた。
ところが、夕方になって新人2名が戻ってきたら、私に話していたサフラン米と苦瓜茶の話を新人2名に話し出して、笑っているのだ。
これが管理者?
この管理者は施設の開設時に就職し、ケアマネジャーの経験があるため、当たり前であるが制度については当然詳しい。これまで牽引してきたという自信が、変なパワーを持ってしまったのではないかと思う。そして、周囲も完全に感覚が麻痺してしまっている。
この誤ったパワーの軌道修正を、私にできるのか。
今の私には無理だ。
勤務4日目の朝、相談したいことがあると、施設長と管理者に伝え、それぞれ別室で退職の意向を伝えた。
施設長は、「どうして。経験もある方なのに」と言うため、「経験があるが故だと思います。管理者のMさんに対しての言動が行き過ぎで、居たたまれないので退職を決心しました。」と。
施設長は、「それは私も気づいてはいたが、開設当初から今まで頑張ってくれているのでね」と。
管理者にも同じように、「Mさんへの言動は行き過ぎていて、居たたまれない。申し訳ないが退職を決めました。」と。
そして私は、もう慌てて就職先を決めることはやめて、4か月半も経ってしまいました。
タローとずっと一緒にいたけれど、これから日中はひとりぼっちになってしまうので、今日は足を延ばして遠い公園へ散歩に。
今度は3日で辞めることがないといいんだけど。