2022年のマイベスト本に挙げた、「鬼平犯科帳」以来のワクワク感でたまりませんでした。
映画化された「のぼうの城」を書かれた、和田竜による長編歴史小説。
文庫本、全4巻。
1巻目は人物把握で時間がかかったけれど、2巻目からは、それはもう、夢中になります。
戦国時代、織田信長と大坂本願寺の戦い(木津川口の戦い)が舞台。
主人公は瀬戸内海を席巻した、村上海賊の首領の娘である景(きょう)。
この姫でもある景が破天荒で魅力的で、先が知りたくて、ページをめくる指が止まらなくなる。
そして、織田信長についた大阪は泉州の眞鍋海賊と大阪本願寺(毛利軍)についた村上海賊の、合戦の臨場感は手に汗握るほど。
海賊や泉州侍たちの面々も魅力的で、引き込まれ、一気に読んでしまった。
史実にも忠実で、文中に歴史的文献の引用も多く、自然に歴史のお勉強にもなりました。
先が気になって一気に読んでしまったものの、もう一度ちゃんと読みたくなる作品。
解説では、「興奮冷めやらぬ思いをしている読者には、文庫本をかばんに詰めて、村上海賊を体験する旅に出ることをおすすめする。」でしめている。
できることなら今すぐに瀬戸内海へ飛んでいきたい。
「いやぁ、本って本当にいいもんですね~」(水野晴郎風に)
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