revivel~毎日が現実逃避~

読書に映画にGAMEに逃避

本が面白すぎてあっという間の1か月半

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せっかくの電車通勤なので、本を読まなければもったいない。

そう思って、自分の本棚から取り出した2冊。

 

田辺聖子ジョゼと虎と魚たち

2003年に妻夫木聡池脇千鶴主演で映画化されてたけど、去年はアニメ映画になっていたから、もう1回読んでみたくなった。

大好きでそばに居てほしいのに、「来ていらん!」と言ってしまう、そう言うしかないジョゼの大阪弁に涙腺がゆるんでしまう切ないストーリィ。

 

向田邦子「あ・うん」

これも大好きな1冊だけど、昭和初期は、夫が何かにつけて妻の頬を叩くシーンが気になった。今だったらDVだ。親友の妻を愛してしまった男の、印象に残るセリフ。「人間なんてものは、いろんな気持ち隠して生きてるよ。腹断ち割って、はらわたさらけ出されたら赤面して、顔上げて表歩けなくなるようなもの、抱えて暮らしてるよ。自分で自分の気持ちにふたして、知らん顔して、なし崩しに、ごまかして生きてるよ。」

 

 

  思い出して泣きながら歩く駅への往復。

  マスクが涙を隠してくれるからへっちゃら。

 

何故だかわからないけれど、「あ・うん」を読んでから歩きながらの涙がなくなってきた。

 

 

仕事中に図書館の近くを良く通るので、今度は図書館で借りることにした。

学生以来だから何十年ぶりだ。

電車の中で読むので、ブックカバーを探したら出てきた。大阪時代に買って使っていたお気に入りのブックカバー。

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当時、白文鳥を飼っていたから、このブックカバーを見つけた時の嬉しさったらなかった。しおり紐が皮で、今見ても素敵だ。

 

で、最初に借りた本が3冊。

宇江佐真理「深川恋物語

私にとって初の作者さん。お財布がいたまないからかな、冒険ができたのは。

何となく目に付いて時代小説が読みたくなって、すっかりハマってしまいその後も借り続けている。

江戸深川を舞台にした切ない物語6篇。切なさの中にじんわり温かいものと、江戸の気風のいいセリフもお気に入り。

 

熊谷達也「相剋の森」

マタギの物語りである「邂逅の森」の少し前に書かれた作品。「邂逅の森」は大正時代であったが、「相剋の森」は現代。これがまた凄く面白くてまいっちゃった。「邂逅の森」を読んだ人なら中盤で、繫がりに「はっ!」としてしまう。これで当分は熊谷達也を読み漁りそう。

 

相剋の森 (集英社文庫)

相剋の森 (集英社文庫)

  • 作者:熊谷 達也
  • 発売日: 2006/11/17
  • メディア: 文庫
 

 

 

浅田 次郎「月下の恋

短編集11篇。読みやすく面白いと思う。でも、でも、私には理解できないラストが多くてモヤモヤMAX。読んだ人に聞いてみたい。最初の「情夜」、ラストは妄想なの?本当に訪れたの?そして「黒い森」、これはあんまりだ。面倒になって途中で止めちゃったの?という終わり方。良く分からない感じが良いという人もいるのだろうけれど、繊細さに欠けている私にはガッカリ感の方が大きかった。

 

 

その次に借りたのが4冊。

熊谷達也山背郷」

戦前戦後の東北を舞台に、厳しい自然を相手に命がけの仕事をする男たちの短編集9編。仕事のプロなんて生易しい、命を懸けた真剣勝負。自然と生き物の描写に引き込まれて一気に読んでしまう。オオカミの話では、重要なところで駅に付いちゃって、気になって気になってお昼もそこそこに昼休みに続きを読んだ。

 

熊谷達也「調律師」

ピアノの音に匂いや色を感じるという「共感覚」を持ったピアノ調律師の物語。後半の転調に驚くが、東北に住む作者が執筆中に東北大震災に遭っていたことを知り納得した。

 

調律師 (文春文庫)

調律師 (文春文庫)

  • 作者:熊谷 達也
  • 発売日: 2015/12/04
  • メディア: 文庫
 

 

 

宇江佐真理「おはぐろとんぼ江戸人情堀物語」

江戸下町を舞台に、貧しい中でも一生懸命に生きる人々を描く短編集6篇。

ホロっとくるのに、後味がよくてまた読みたくなる。

 

宇江佐真理雷桜

赤ちゃんのときに誘拐され山で育てられた村の庄屋の娘「遊」と、お殿様との恋のお話。わずかな一時の恋が2人の人生を支える。この時代ではどうしようもなくて、2人の強い想いが切なくて愛おしい。ラスト、家臣の榎戸のセリフに泣かされる。

ぜひ読んでほしい作品です。

映画化されたみたいだけど、かなり端折ってあるようで観る気になれない。

 

 

そしてまた借りたのが、熊谷達也2作品と宇江佐真理2作品。

現在、読んでいる最中。

 

長々と失礼しました。

とにかく本が面白くて困っちゃう。それをうまく伝えられないもどかしさにも困っちゃう。

 

お仕事は居心地が良くて、毎日のようにおやつを両脇の同僚からいただき、体重計が気になっているのでした。