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時代小説に夢中

バスの運転手さん、「大声を控えてください」とアナウンスをありがとう

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記事内容と写真は関係ありません(栃木県内にあるパン屋さんのペニーレインで)

 

いよいよ一都三県に緊急事態宣言が発令された。

発令される前日に私は所用(面接)で、また大宮へ出かけていた。 

駅からバスに乗ってまもなく、40歳前後のサラリーマンが3人乗り込んできた。

え?中学生?

と思うくらいの元気さで、大きな声で冗談を言って笑ったり喋っている。

 

私は人と接する機会が多くないときは布マスクを使っているが、電車に乗ったり怖いなと感じる場所では布より効果の高い不織布マスクを使っている。

とは言っても、近くに座っていた私はバスの中と言う逃げられない場所で、大声の会話や笑い声に”飛沫が飛ぶ!”と気になっていた。

 

これだけ感染者数が過去最多を毎日更新され、緊急事態宣言が発令されると言われているのに。

これが、感染者数が減らない現実だなと思い知る。

 

少しして

「大声はお控えください」

と、バスの運転手さんからのアナウンスが流れた。

 

救世主!

 

いい年をした、ビシッとしたスーツに身を包んだ大の大人に、感染予防として当たり前過ぎる、密の場所では大声を控えるなんてことを、誰が注意したいだろう。

 

運転手さん、きっと困っていただろうと思う。

注意しようかどうしようか。

 

 

正直言うと、その場で「運転手さん!ありがとう!」とお礼を言いたいくらい安堵した。

 

その後は会話をやめてくれたので心配なくたどり着くことができた。

バス停に着いて、「ありがとう。」といつものようにお礼を言って降りたけど、安心も運んでくれたヒーローに私はいつもより気持ちを込めて言葉にするくらいしかできなかった。

 

この問題を解決するのは、わかりやすいヒーローや勇者のような英雄的存在ではない。

全国の医療スタッフは当然として、わたしたちひとりひとりの草の根の民の努力が、こいつには1番効くのである。

ひょっとしたら気がついてないかもしれないけど、私達はみな1人のコロナウイルススレイヤーである。

医者の僕でも、コロナウイルスをナメていたが、間違っていた。 | Books&Apps