revival

時代小説に夢中

映画「風と共に去りぬ」

kazetotomoni.jpg

映画を好きになったきっかけが「風と共に去りぬ

子どもの頃、テレビで初めてちゃんと観た洋画がこれだった。

 

ビビアン・リー演じるスカーレット・オハラが美しくて強く、園遊会やドレス、レット・パトラーとの恋も素敵すぎて、子ども心に親に隠れてドキドキしていたような気がする。 

現実から離れた世界にすっかりのめりこんでしまった。 

こうして映画の世界は、私にとって現実逃避の場所になっていくのでした。 

危険なシーン

ジュラシックパークを観たときなんて、驚き過ぎて前の椅子を蹴ってしまったり。 

「作り物だよ」と言われたこともあったけれど・・ そんな冷めた目で観ていて面白いのかしらん。

 

 


背景には南北戦争や人種差別もあったなか、スカーレットとメイドのマミーの絡みは好きなシーンが多い。

思えば、その頃から差別意識のある人に抵抗を覚えるようになっていたかもしれない。 マミーを演じたハティ・マクダニエルアカデミー賞にノミネートされ、受賞した最初のアフリカ系アメリカ人となる。しかし、1940年当時のアメリカにはまだ人種差別が根強く残っており、アトランタのプレミアには黒人の俳優が出席することが許されなかったため、クラーク・ゲーブルは特に憤ったという。 有名なエピソードですが、かのBeatlesアメリカ進出を果たした1966年に、人種隔離政策を取っていたことを記者会見で尋ねられ、「馬鹿げている」、「全ての人々のために演奏している」と非難し、その上で人種隔離政策を取っているような場所での公演を拒否し、無事に差別が起きず公演が終了している。

本当に偉大な人こそ、まっとう。 

そして後半はもう、『スカーレットのバカ!どうして!?どうして素直にならないの!?』と・・ハラハラドキドキ

お互いに惹かれあっているのにね。 

 


それよりわからないのが、スカーレットはなぜ、優柔不断なアシュレーをあんなに好きだったのかしらん。

結局ラストにはレットを愛していることに気づいて、あのセリフになるのだけれど気づくの遅いわぁ。 とか、妄想が膨らんでいく・・

 何年も経ってからマーガレット・ミッチェルの原作は通学の電車の中で読んだけれど、映画にまったく劣らず、ときめきながら読んだことを思い出す。 

ビビアン・リーは、映画「哀愁」では「風と共に去りぬ」とはまるきり正反対のか弱い踊り子を見事に演じている。
タイトル通り、とても切なく哀しいストーリィで、ハッピーエンドが好きな私としては、逃避先が哀しいというのは困るのだけれど、こころに残る名作です。
ビビアン・リー自身が、出演作の中で最も好きな作品と述べています。


どちらも現実逃避におススメの作品です。